そろばんは”集中力”を鍛える習い事だった— なぜAI時代に再注目されるのか?

書いている人のこと

もうすぐ40歳になる父親です。息子がそろばん教室に通っていて、ある日「やってみれば?」と言われ始めました。

息子は5桁×5桁の掛け算や、5桁を10口足す暗算をスラスラやる。一方の僕は、1桁の足し算が続くだけでつまずき、2桁×1桁の掛け算もスムーズにできない。

「なんだこの差は。」

そしてもっと驚いたのは、計算中の息子の”集中の質”でした。目が違う。脳の使い方が違う。その体験から、このブログ記事を書き始めました。

「集中力がつく」って、本当はどういう意味?

そろばんをやると集中力がつく、とよく言われます。でも僕はずっと疑問でした。なぜ? ただ計算しているだけで、本当に集中力って鍛えられるのか。

しかも今は、

  • AI
  • スマホ
  • 電卓
  • 検索ツール

何でもある時代です。

それなのに、なぜ今また“そろばん”が見直されているのか。

実はここには、単なる計算技術ではない「脳の使い方」が関係しています。

今日はそこを、かなり深く話します。

現代人は“集中できない環境”で生きている

3秒ごとに脳が切り替わる時代

今の時代、私たちの脳には常に刺激が飛び込んできます。

例えば、

  • YouTube
  • TikTok
  • LINE通知
  • SNS
  • ショート動画

しかも、その多くは数秒単位で画面が切り替わります。

つまり現代人の脳は、

“深く集中する前に次の刺激へ移動する”

状態になりやすい。

これはかなり大きな変化です。

集中力の低下は「意志の弱さ」ではない

ここで重要なのは、

集中できない=根性不足

ではないということ。

脳は環境の影響を強く受けます。

刺激が多すぎると、脳は「次の刺激」を探し始める。

つまり、

現代は“集中を奪われる設計”になっている

とも言えるんです。

なぜそろばんは集中力を鍛えやすいのか?

そろばんは“脳を逃がせない”

ここが本質です。

例えば暗算。

3桁10口を解く時、頭の中では、

  • 数字を保持
  • 珠をイメージ
  • 桁を管理
  • 計算
  • 答えを記憶

を同時に処理しています。

つまり、

脳の作業スペースをフル稼働

している。

少しでも意識が飛ぶと、

  • 桁がズレる
  • 珠を忘れる
  • 計算が崩れる

つまり、

“集中できていたか”が即わかる

んです。

ワーキングメモリとは?

ここで大切なのが、

ワーキングメモリ

という考え方。

簡単に言えば、

「脳の作業机」

です。

例えば、

「372+581−249」

を暗算する時。

脳は、

  • 372を保持
  • 581を足す
  • 一時保存
  • 249を引く

を同時進行しています。

つまり、

情報を保持しながら処理する力

を使っている。

そろばんは、この“脳の作業机”を頻繁に使う習い事なんです

集中力は“才能”ではなく“技術”

集中できる人は生まれつき?

多くの人は、

「集中力がある人=才能」

だと思っています。

でも実際は違います。

集中力は、

“反復によって鍛えられる能力”

です。

そろばんは「集中の筋トレ」

例えばスポーツ。

筋肉は使うほど鍛えられます。

そろばんも近い。

  • 毎日
  • 数十問
  • 数百問

を繰り返す。

つまり、

“集中回路”を何度も使っている

状態なんです。

AI時代だからこそ集中力が価値になる

AIが代わりにやる時代

これからAIは、

  • 計算
  • 要約
  • 検索
  • 文章作成

どんどん代わりにやってくれます。

では、人間に残る価値は何か。

それが、

“何に集中するか”

です。

東大生より重要かもしれない能力

実は東大生って、

「天才」

というより、

“長時間集中できる人”

が多いと言われます。

知識量だけならAIが強くなる時代。

でも、

  • 深く考える
  • 積み上げる
  • 没頭する

力は、人間側の武器です。

実はそろばんは“瞑想”に近い

暗算中は「今」しか存在できない

これ、かなり面白いです。

暗算中って、

  • この数字
  • この珠
  • この瞬間

だけに脳を固定します。

つまり、

“今に集中する”

状態。

フロー状態とは?

心理学では、

フロー状態

という言葉があります。

これは、

  • 時間を忘れる
  • 深く没入する
  • 集中が続く
  • パフォーマンスが上がる

状態。

そろばん上級者は、この状態に入りやすいと言われます。

そろばん経験者が強いと言われる理由

もちろん個人差はあります。

でも、そろばん経験者には、

  • 授業集中
  • 暗記
  • 処理速度
  • 情報整理

に強い人が比較的多いと言われます。

なぜなら、

“集中回路”を長期間使ってきた

から。

豆知識|実は「そろばん脳」は世界でも研究されている

海外論文も多数だされている

実は海外でも、

そろばん経験者の脳活動について研究されています。

特に珠算式暗算では、

“視覚イメージ”

を使う特徴がある。

つまり数字を「文字」ではなく、

“動く珠”

として処理しているんです。

これが、そろばん独特の強みとも言われています。

そろばんについて論文が多数でているので調べてみても面白いです。

まとめ|そろばんの本当の価値とは?

ここまで読んでいただいて分かる通り、

そろばんは単なる

「計算を速くする習い事」

ではありません。

本質は、

“脳の向きを固定する訓練”

なんです。

現代は、

集中できるだけで強い時代。

でもその集中が、最も難しい時代でもある。

だからこそ、

  • 数字を追う
  • 珠をイメージする
  • 意識を保つ

そろばんの価値が、
逆に高まっているのかもしれません。

最後に

もし、

  • 最近集中できない
  • スマホばかり見てしまう
  • 続かない

そう感じているなら。

それは、

“脳の集中回路”

が疲れているのかもしれません。

そろばんは、
ただの昔の習い事ではない。

もしかすると、

AI時代の「集中トレーニング」

なのかもしれません。

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