ブータン王国の魅力！幸福と伝統が息づく国【EXPO2025大阪・関西万博】

ブータン王国は、南アジアのヒマラヤ山脈に位置し、
「国民総幸福量（GNH）」という独自の発展指標を持つ世界でも特異な国です。
伝統的な仏教文化を大切にし、美しい自然と調和した暮らしが特徴です。
EXPO2025大阪・関西万博では、ブータンの持続可能な発展、環境保護、文化遺産が紹介される予定です。

ブータン王国の基本情報

地理と人口

ブータンはヒマラヤ山脈の南斜面に位置し、北は中国、南はインドと接する内陸国です。
面積は約38,394平方キロメートル（九州とほぼ同じ）、首都はティンプーです。
人口は約78万人（2024年時点）で、ほとんどが農村部に住んでいます。

言語と宗教

公用語はゾンカ語で、英語も教育や行政で広く使用されています。
宗教は**チベット仏教（大乗仏教）**が国民の大多数を占めます。

ブータンの歴史と文化

仏教王国の歴史

ブータンは、8世紀に仏教伝来後、僧侶たちが国を統治する独自の政治体系を形成しました。
17世紀にはシャブドゥン・ガワン・ナムゲルが国を統一し、現在の王国制度の基礎を築きました。
1907年に王政が確立され、現在の国王は5代目となります。

GNH（国民総幸福量）とは？

ブータンは「国民総幸福量（GNH: Gross National Happiness）」という概念を掲げ、
物質的な豊かさではなく、精神的・社会的な幸福を重視する政策を推進しています。
GNHは以下の4つの柱で構成されています：

持続可能な開発
文化の保護と促進
環境保護
良い統治

伝統的な祭りとイベント

ツェチュ祭（各地で開催） – 華やかな仮面舞踊と仏教の儀式が行われる最大の祭り
国王誕生日（2月21日） – 国を挙げて祝う祝賀イベント
パロ・ツェチュ（4月） – パロで開催される特に有名なツェチュ祭

ブータンの経済と産業

農業と特産品

ブータンの経済の中心は農業で、米、とうもろこし、果物、唐辛子などを栽培しています。
また、高品質なハチミツや薬草、ブータンレッドライスなどが特産品として知られています。

水力発電と持続可能なエネルギー

ブータンは水力発電による電力輸出が経済の柱となっており、
特にインドへの電力供給が主要な収入源です。
また、二酸化炭素の吸収量が排出量を超える世界唯一のカーボンネガティブ国家でもあります。

観光業と持続可能な開発

ブータンは**「高価値・低影響観光」**を推進し、
訪問者は1日あたりの最低料金（約200～250ドル）を支払う必要があります。
これにより、過度な観光開発を防ぎ、環境と文化を守る仕組みを構築しています。

ブータンの観光と自然環境

ユネスコ世界遺産と名所

タクツァン僧院（通称「タイガーズ・ネスト」） – 切り立った崖に建つ絶景の仏教寺院
プナカ・ゾン（要塞寺院） – 17世紀に建設されたブータン最古の要塞
チミ・ラカン寺 – 子宝に恵まれるとされる人気の仏教寺院

観光スポットとアクティビティ

ブータントレッキング – ヒマラヤ山脈の絶景を楽しむエコツーリズム
パロやティンプーの市場巡り – ブータン伝統工芸や農産物を堪能
仏教体験 – 瞑想や仏教儀式を体験するリトリートツアー

EXPO2025大阪・関西万博への参加

ブータン政府は、大阪・関西万博への参加を表明しており、ブータン館の展示が予定されています。
展示では、ブータンの持続可能な開発、GNH（国民総幸福量）の理念、環境保護の取り組みが紹介される見込みです。
特に、カーボンネガティブの国づくり、伝統文化の継承、エコツーリズムの促進が注目されるでしょう。